IR進捗情報

日本ＩＲ動向において

現段階の日本におけるＩＲの進捗情報はどうなっているのでしょうか？昨年からコロナ渦の影響でIR法整備も頓挫したかの様に見受けられます。IR法案が成立すると日本のどの地域にIRが建設されるのか？又、どの企業がIR事業に参入するのか？はたまたいつオープンするのかが大きな問題点となっているようです。日本政府も２０２１年のオリンピック開催に向けて更なる課題としてこのコロナ渦においてIR事業の法整備は頭を悩ます課題となっているように見受けられます。当初、ＩＲ事業は巨大市場に経済効果をもたらすビッグプロジェクトとして大きな期待を寄せていました。又、民間事業者の莫大な出資に加えて集結した英知とユニークな発想があいまって必ずやIRプロジェクトを成功に結びつける意気込みさえ感じる事が出来ます。

従って、IR事業そのものが国家プロジェクトの一環として一大公共事業の転換期に変わる過渡期を迎えようとしているのです。これは日本国内に留まらず世界各国のIR事業者が日本の動向に注目しています。何故なら日本政府の方針において２０３０年を目安に訪日外国人を６０００万人の目標と旅行消費する金額を１５兆円規模の収益を見込み観光産業を盛り上げようと躍起になっているようです。そこには涙ぐましい誘致戦力やＩＲリゾートの商業施設やカジノを含むエンターテインメント及びアクティビティ提供に携わっています。又、ホテルに変わる民泊の法整備や新たにカジノ法案の整備といった事案もクリアーしなければなりません。言わば日本版ＩＲプロジェクトの幕開けの第１章に突入したと言えるでしょう。

ＩＲ誘致合戦

現段階の気になるＩＲ誘致自治体はどこが名乗りをあげているのでしょうか？それは有識者会議を開催して正式に名乗りを上げた自治体が大阪府と続き和歌山県が手を挙げた様です。その後、後追いで横浜市、北海道も名乗りを上げて乗り遅れない様に追随したようです。政府が秋の臨時国会においてカジノ管理委員会の発足に向けての国会同意人事案を提出しました。進捗状況ではカジノ管理委員会が出来たことによりその他の事案も粛々と進行している様です。

世論では大阪が有利という下馬評が湧き上がったものの2025年に大阪万国博覧会が開催されます。それを受けてカジノ法案の法整備も含めて時間が足りなくＩＲ開業は2026年以降になると予想され総合的判断から大阪では現実的に困難ではないかとの見方が強まりました。お隣の和歌山県では意外に地元有力議員の影響力も大きいので候補地の視野に入る無視できない自治体です。又、横浜市においては外資の注目が際立っています。それは横浜Ｆ．マリノスがパートナーシップをメルコリゾーツと締結した事から真意の程ではないものの巷では横浜とＩＲ運営を締結したのではと憶測を呼んでいます。勿論、北海道の苫小牧市も招致に向けて活動を着々と進めているので北海道市民から期待を寄せられています。このように各地における誘致合戦が繰り広げられネットワークを密にして地域貢献に力を注いでいます。

観光産業への大きな期待度

次世代へと続く観光産業は日本の救世主になりえるのでしょうか？それは今後のＩＲ事業の成果が鍵となり観光産業を盛り上げていくのか大きな課題となります。長いスパンで経営計画を立てなければなりません。まずはIR開業までの５年くらいの中期経営試算を打ち出しセカンドタームを考慮しなければなりません。具体的には開発事項である事業分野の要である不動産取得や商業施設の建設や地域の拡大を焦点として取り組まなければなりません。ＩＲ事業者と共同体で手を組み自治体による事業者の先鋭部隊を構築していかにIR開発へとスピーディーにプロセスを踏んでいくかが正念場になることでしょう。事業者の選択はＩＲ事業者が日本の企業とあらかじめ共同体でコンソーシアムを組まないといけない事から時間の猶予がすらなく逼迫感さえ覚えます。

海外からのＩＲへの来訪者にいかに日本の魅力をアピールしていくかがIR事業の争点です。観光客を日本各地に周遊観光に参加させて誘導していくかを法的に認可されています。従って、今後、事業者からの幅広い提案も期待出来る事でしょう。観光客の集客をいかに増やしていくか様々なアピールで事業者選定が実現します。例えば商業施設と送客施設を結ぶ接点を見いだすポイントが重要視されます。どの様な機能のアピールで自治体や国の事業者選定の争点となってくる事でしょう。日本政府も独自路線で民間企業のバックアップ機能を尊重して事業者側に大きな期待を寄せています。コンソーシアムに参加しない場合を想定しても各企業がタッグを組み旅行手配や物品サービスのサプライヤー及びデレバリー関連企業とのネットワークの構築と対処をしなければなりません。勿論、インターナショナルなＩＲ開発企業も日本のIR事業に賛同する機会を探っている事実は否めないでしょう。今後、いかに日本市場に経験値を基にビジネス展開を繰り広げていくのか。

日本において未知の世界であるIR事業。ここは素直にIR事業に精通したプロフェッショナル軍団のお手並み拝見という見解が本音かもしれません。海外の先駆者達が日本の観光産業をなまじっか牽引してくれることを願ってやみません。

ＶＩＰ市場への期待度

侮れないVIP市場の期待度はＩＲ事業により大きなものです。

何故なら観光産業のステータスがＶＩＰ市場に如実に表われておりＩＲに特化したあらゆるジャンルのサービスがVIPをターゲットとして提供すると思われます。それはホテルやレストランに限らず観光スポットに至るまで細部にVIPを意識したハイソなおもてなしが展開します。グルメな料理や日本オリジナルなエンターテインメントのもてなしもしかり。又、都市部に限定しない地方の魅力を紹介して全国津々浦々へと誘導していく事も今後の大きな課題となる事でしょう。日本の玄関の国際空港では海外のＩＲをお手本にVIP専用のプライベートジェットを手配やおもてなしサービスが実現するかもしれません。世界中のVIPを虜にする日本のIRを目指して成功してほしいものです。